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実践授業
1997年12月に行われた実践授業の報告書を紹介します
(JAPET学習用ソフトウェア研究開発事業平成9年度総集編掲載分より一部引用)
教育効果の設定
このソフトを利用したときに期待される教育的効果を以下のように設定した
- 1.実験の設定を自発的にコントロールする
- 選んだ仮説から、仮説の持つ問題が明確になるような設定を選び実験する。
- 2.シミュレーションのもつ機能を意識し、自然現象と比較する視点を持つ
- 子どもには「コンピュータは正しいものを提示する」という暗黙の意識が存在する。そして、提示するものを正解であると考えがちである。しかし、科学的な思考には疑問をもつことが求められる。コンピュータの提示する情報に疑問を持ち自分の経験した現象と比較することで、科学的な思考を養う。
- 3.実験に対する動機づけとなる
- 実験を行う動機となる問題意識が高まり、実験を行う目的を明確に持つ。
結果
開発したソフトを実際の授業で利用した。授業をうけている子どもの一人を対象にしてビデオ撮影し分析した。この結果と授業後の生徒のアンケートから分かったことは次の点である。
- 1.自発的に実験を行う様子が観察された
- 実施したテキストでは、1回実験を観察すれば結果が比較できるが、同じ実験を何度も観察する様子が観察された。これは子どもが自ら進んで実験観察を行っているためと考えられる。特に仮説を立てた実験観察の問題が顕著に現れる場合を探す行動が観察された。
- 2.シミュレーションと自分の経験の違いに注目する様子が観察された
- 問題設定を聞いているときに、「説明のアニメーションの実験が正解であるのではないか」という発言から、どれが正解かに興味があることが分かる。その後、シミュレーションを何度も操作したあとに、「選んだ仮説どおりにシミュレーションが動いている」ことを子ども同士で確認しあう発言があり、自分たちの知っている現象との違いについて話し合う様子が観察できた。さらに、仮説を立てた実験と実際の現象との違いが顕著に現れる実験を探すような様子も観察された。
- 3.仮説通りに動く実験であることに気づけば、実験に対して興味が高まる
- 「選んだ仮説どおりにシミュレーションが動いている」ことを子ども同士で確認しあう発言があったが、その後、シミュレーションの操作活動が活発に行われるようになった。このことから仮説通りに動く実験であることに気づけば、実験に対して興味が高まっていると言える。
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